北欧家具とカール・マルムステン
スウェーデンには、カペラゴーデンとカール・マルムステン木工技術デザインセンターと言う北欧家具の職人になるための専門学校がありますが、この学校は名前の通りに、カール・マルムステンと言う人物により成立されました。
マルムステンは1888年に、スウェーデンのストックホルムで生まれ、商業学校と、ストックホルム大学を卒業して、1910年に、北欧家具職人のペール・ヨンッソンの元で、働きながら北欧家具作りを学び、1912年からは、カール・ベーリステンの元で、工芸や建築を学びました。
そして、1916年にストックホルムの市役所から、コンペで選ばれた北欧家具デザインが評価され、知名度が一気に高まったのです。
マルムステンの作品は、アールデコの直線的なデザインに、伝統的な技術を併せ持つ当時としては、斬新なデザインでありながら、モダニズムのデザインには逆行し、機械的ではなく、人間的な家具を作る事を理想としていたそうです。
その思想を元に、1930年にカール・マルムステン木工技術デザインセンターを立ち上げ、1933年には自らの家具会社を設立し、晩年の1957年には、北欧家具を作る職人達の聖域に出来る様な夢をたくして、スウェーデンの田舎町にカペラゴーデンを成立したのです。
ハンス・ヨルゲンセン・ウェグナー
ハンス・ヨルゲンセン・ウェグナーとは、ハンス・J・ウェグナーと呼ばれ、生涯に500種類以上もの椅子をデザインしたと言われている、北欧家具の巨匠であり、現代でも熱心なコレクターが多い、20世紀の北欧デザイン界に大きな影響を残している人物であります。
ウェグナーは、1914年に、北欧デンマークのユットランドと言う町に生まれ、10代から家具制作技術の修業を始めました。
1936年には、コペンハーゲンの専門学校で、北欧家具のデザインを学び、市庁舎の建設プロジェクトや、共同会社を設立した後、1946年には独立したのです。
名前の通りに、中国の椅子をモチーフにした、チャイナチェアや、背もたれ部がアルファベットのYに見える、Yチェアなどの人気のある椅子を数々デザインし、デンマーク・デザイン・カウンシル年間賞など、生涯に得たデザインの賞も相当なものであり、現代家具デザイナーの先端を走っていましたが、2007年に92歳で逝去しました。